核武装 2016 9 24

結果的に、国際社会は、北朝鮮が核武装するのを容認してきた。

2016年9月24日の読売新聞には、このような記事がありました。
(北朝鮮制裁の国連専門家パネル委員だった古川氏へインタビュー)

「効くか 北朝鮮制裁」
 国連の安全保障理事会が採択した、
北朝鮮に対する制裁決議の履行を監視する専門家パネルは、
北朝鮮がミサイル関連部品などの取引を続けており、
「制裁の効果に深刻な疑問が生じている」と報告書で指摘した。
「国連の加盟国の半数 報告せず」
「大量の貨物紛らせ密輸」
「検査の手間 負担に」
「マレーシア・タイ 捜査協力せず」
「ミャンマー 証拠示しても否定」
「日本が考えるほど、国際社会は北朝鮮制裁に真剣ではない」

 このようなことは、始めから、わかっていたことで、
安全保障理事会の制裁決議は、「気休め」のようなもので、効果がないのです。
 そして、北朝鮮の核武装を阻止するのは、
空爆しかないことも、始めから、誰もがわかっていたことです。

 結局、国家が「わが国は核武装する」と決意すれば、
時間はかかるが、どの国でも核兵器保有国になることができるのです。
 北朝鮮のような貧しい国でも核兵器保有国になることができたのです。
世界は、核兵器拡散の時代へ移行するでしょう。
つまり、核兵器戦国時代になるかもしれません。

核兵器の戦国時代 2016 8 14

書名 「核の戦国時代」が始まる
著者 日高 義樹  PHP研究所

「核兵器は、拡散していくかもしれません」
 北朝鮮に関しては、
アメリカは、この20年間、
「話し合いをしましょう」ということでしたが、
20年間話し合った結果、
核兵器保有国になった北朝鮮が出現しました。
 同じようなストーリーで、
将来、核兵器保有国になったイランが出現するかもしれません。
 そうすると、対抗上、
サウジアラビアも、核武装せざるを得ないでしょう。
 いや、その他の国も、核兵器開発を急ぐかもしれません。
アメリカは、「世界の警察官をやめる」と言っています。
 そうなれば、アメリカに安全保障を依存していた国は、
防衛のために、核兵器という選択をするでしょう。
 戦車や戦闘機の開発は、巨額の費用がかかります。
さらに、維持費や軍人の人件費まで含めれば、その額は大きなものとなります。
 一方、核兵器に関しては、
多くの国が、「北朝鮮のような貧しい国でも開発ができた」と考えているでしょう。
 結局、アメリカの迷走が核兵器の拡散を招いています。
世界各国から、核兵器の「刀狩」(Order of Sword Hunt)をしたいならば、
「アメリカは、全力で世界各国を守る。
だからこそ、核兵器は不要だ」と宣言しなければならないのに、
一方で、「アメリカは、世界の警察官をやめる」と言っています。

























































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